釈迦牟尼仏を本尊にまつる日蓮宗の寺院。安房賀茂村の日運寺と同山一寺で、賀茂村に日運寺を開いた勝栄院日運が後年隠居所として、松崎の地に建てたと伝えられています。
延宝8年(1680)に日運寺から独立し、能満寺となりました。石段上にそびえる鐘楼門は、天保9年(1838)に村人たちによって建立されたものです。過去帳によれば、日運は安房里見一門の筆頭正木大膳、すなわち上総大多喜城主である正木久太郎時茂のこと。時茂は日明上人に師事し剃髪し、日運と号したそうです。能満寺境内には、日運・日明の碑もあります。
業多古町の生業
働き方が注目される昨今、様々な分野の「生業」を通して多古町をご紹介します。