不受不施とは、僧にあっては法華経を信じない者からの布施・供養を受けず、法も施さない。また信者にあっては法華経を信じない僧には布施・供養を施さず、その教えも受けないというもの。
キリシタンとともに江戸幕府から弾圧されるという受難の歴史を持つ宗派で、寛文5年(1665)から明治9年までのあいだ、表向き寺を持つことができませんでした。このため禁教がとけ公に認められるようになると、本覚山妙光寺(約700年前に日朝により開山された)を買い受け、新たに正覚寺として発足しました。
正覚寺のある島地区の住民は、幕府の弾圧を受けながらも大半が不受布施の信仰を続けました。家の天井裏などにかくれ部屋をつくり、取りしまりの目を逃れながらここにかくれ集まって教義を語り信仰を確かめあったといいます。
業多古町の生業
働き方が注目される昨今、様々な分野の「生業」を通して多古町をご紹介します。